2倍使うことができる二つ折りの名刺?
世界中で名刺が活用されるようになり、いろいろな形が生まれてきています。海外のものを見てみるとひとつの形にこだわるのではなく、透明なものや正方形のものなど、趣向を凝らしたいろいろな形があります。注目を集めるため差別化を考えて作られているわけですが、日本ではなかなか受け入れられない現実もあります。その中で、受け取ったときのインパクトを高め、形だけではなく他社との差別化を図るということでは、二つ折りの名刺を選ぶことをおすすめします。見る機会も多くなってきた二つ折りには、いろいろなメリットがあり、使い方次第でいくらでも有効に利用することができます。デメリットも存在しますが、それをメリットに変えることができるかどうか、そこを考えていけば有効性をさらに高めることができるでしょう。
二つ折りにする最大のメリットは、紙面の大きさにあります。名刺というものは、日本ではほとんどサイズが決められており、そこに書き込める内容は限られています。連絡先を書いただけの紙と思っている人は、このサイズに惑わされていることもあるでしょう。大きな紙面にすることができれば、いろいろな情報を入れることができます。もともと、相手に直接渡すことができるメディアとしての能力を持っているのが名刺ですから、この面積の増大は大きなメリットとしてとらえるべきです。余裕を持って書き込めるということは、インパクトをつけることも容易にさせます。それも、余裕を持って書き込めるのですから、ごちゃごちゃとうるさいデザインにしないで済むことは大きな意味があるでしょう。
この面積の増大は、単に2倍になるということではありません。開いてみるということがポイントで、どんなことが書いてあるのか気になり、開けるということを利用できるのです。この心理までうまく活用するからこそ、メディアとしての能力を高められるといえるでしょう。
中身の興味を惹くことの意味
実際に二つ折りの名刺をいただいたときに、自分がどういった行動をするのかということを考えてみなければいけません。これが、デザインにつながってくるからです。今でも二つ折りは珍しいと思うこともあるでしょう。受け取って厚みがあることに気が付くと、なんでだろうと考えます。折ってあることがわかれば、心理として開くのが当然です。これは、ほぼ100パーセントの人がおこなう行動といって間違いありません。そうなると、そこにある心理は中身がどうなっているのかということになりますが、読んでもらえる状況にあるということは間違いありません。つまり、開ければ自動的に相手は必ず読むといっていいでしょう。名刺という小さな紙面であるから読みやすい、という心理もあります。そこに、インパクトのある情報を載せることができれば、相手に印象を残すことができるはずです。確実性の高い方法として、開くという行動を利用しなければいけません。
名刺を受け取ったときに、裏の情報を見ないという人もいます。ひっくり返したりしない人です。こうした行動はとてももったいないことですが、興味を惹くということでは、二つ折りのほうがはるかに高いでしょう。その場で開けなくても、その後必ずといっていいほど開くはずだからです。
受け取った人の印象に残る重要性
あとから開くということにもつながりますが、メリットとして、二つ折りだということは印象に残りやすいということが挙げられます。これは、名刺として珍しいからです。珍しいものは、だれでもどこかで覚えているものでしょう。一般的なものとは違うのですから、当たり前です。これが、他社との大きな差別化につながってきます。
名刺というものの良さは、その場で伝わらなくても、のちに思い出して使われることがあるということです。印象に残すことができれば、何かの際に思い出し、引き出してくれるのが名刺の良さといっていいでしょう。そのためには、思い出されるほどのインパクトがなければいけません。そこで、2つ折りを単純に2枚の名刺をつなげたものとして見ないで、内容をいくらでも変えることができるものとして注目しましょう。宣伝効果を高めることもできますし、印象付けるためのものとして使うこともできるでしょう。名刺を作るたびに、中身を変えることができれば、毎回渡すこともできます。こうした名刺は、何よりも珍しく面白いため、印象に残ることは間違いありません。必要になったときには、真っ先に思い出されることでしょう。
印象に残らなければ、名刺は連絡先が書かれた、ただの紙になってしまいます。これでは、効果を上げることはできないでしょう。いかにインパクトを与え、他とは違うというところを見せることが重要です。二つ折りにしかないメリットを十二分に活用して、あなたにしか作れないものを作成してみて下さい。難しいと感じる方は、今一度、二つ折りの認識をしてみるといいでしょう。きっと、何かいい案が浮かんでくるはずです。