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名刺サイズの決定版ガイド

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投稿日: 2020年3月10日
更新日: 2026年1月23日
名刺サイズの決定版ガイド

名刺を作成する際、最初に悩むのが「サイズ」ではないでしょうか。

結論から申し上げますと、日本国内で最も標準的な名刺サイズは「91mm × 55mm」です。

しかし、用途や渡す相手によっては、他のサイズが適している場合もあります。この記事では、名刺サイズの基本から海外規格、入稿時の注意点まで、皆様が必要とする情報を網羅的に解説します。

1分で分かる 名刺サイズ早見表

まず、名刺のサイズが1分で理解できるよう、主要な名刺サイズを早見表にまとめました。

種類 サイズ(mm) 主な用途・特徴
日本(標準) 91 × 55 mm 国内ビジネスの標準規格。名刺入れもこのサイズが基準。
USサイズ 89 × 51 mm アメリカで主流のサイズ。日本標準よりやや小さい。
EU・クレカサイズ 85 × 55 mm ヨーロッパで主流。クレジットカードとほぼ同サイズ。
正方形サイズ 55 × 55 mm ショップカードやクリエイティブ職向け。個性を出せる。
二つ折り(横) 182 × 55 mm (展開時) 折りたたむと91×55mm。情報量が多い場合に適する。

名刺サイズの“基本”——標準が91×55mmである理由

日本で「名刺サイズ」と言われて思い浮かべる「91mm × 55mm」は、通称「名刺4号」と呼ばれる規格です。なぜこのサイズが標準になったのでしょうか。

その理由は、このサイズが日本のビジネスシーンにおいて最も実用的だったからです。

  • 名刺入れとの適合性:
    私たちが国内で一般的に販売されている名刺入れのほとんどは、この91×55mmが収まるように設計されています。
  • 携帯性:
    このサイズは、財布のカードポケットやスーツの胸ポケットにも収まりやすく、日本人の手の大きさにも馴染みやすいとされています。

名刺デザインを選ぶ際、縦型(55×91mm)と横型(91×55mm)のどちらを選ぶべきか迷うかもしれません。どちらの向きでも名刺サイズ規格は同じ「91×55mm」です。

社外向けのビジネス名刺を作成する場合、受け取った相手が管理しやすいよう、原則としてこの標準サイズ(91×55mm)を選ぶことを私たちは推奨します。

海外名刺サイズの比較(国・地域別)

グローバルに活動する場合、海外のサイズ規格も知っておく必要があります。

  • USサイズ(89mm × 51mm)
    アメリカ合衆国で主流のサイズです。日本の標準サイズより縦横ともにわずかに小さく、シャープな印象を与えます。
    ライオン印刷では欧米サイズとして販売しております。
  • 欧州・クレジットカードサイズ(85mm × 55mm)
    ヨーロッパの多くの国で使われています。このサイズはクレジットカード(85.6mm × 53.98mm)とほぼ同じで、財布のカードホルダーに収まりやすいのが特徴です。
    ライオン印刷では当サイズ自体の販売は行っておりませんが、変形サイズとしてご注文いただくことが可能です。

もし海外向けのサイズで迷った場合は、現地の習慣を尊重するのが基本ですので、いずれかのサイズを選択するようにしましょう。

名刺の仕上がり・塗り足し・安全余白の作り方(入稿実務)

名刺データを実際に入稿する際には、サイズに関する専門用語を理解しておく必要があります。名刺を作成する時に、これらを正しく設定しないと、印刷事故につながる可能性があります。

名刺印刷用語の整理

  • 仕上がりサイズ:最終的に手に取る名刺のサイズです。(例:91mm × 55mm)

  • 塗り足し(ぬりたし):名刺のフチまで色や写真を印刷したい場合に必要な「予備の領域」です。仕上がりサイズに対し、上下左右に各3mmずつ(合計97mm × 61mmなど)データに余裕を持たせます。これは、印刷後に紙を断裁する際のわずかなズレで、紙の白いフチが出ないようにするためです。

  • 安全余白(あんぜんよはく):絶対に切れてほしくない文字やロゴを配置する「内側の安全な領域」です。名刺の仕上がりサイズの内側3mm程度には、重要な情報を置かないよう推奨しています。

よくある印刷事故の例

  1. フチなし印刷の断ち落ち:塗り足しを作らずにフチまでデザインすると、断裁ズレによって意図しない白いフチが出ることがあります。

  2. QRコードや文字の欠け:安全余白を無視して情報を端に寄せすぎると、文字やQRコードの端が切れてしまい、読めなくなることがあります。

名刺のバリエーションサイズとそれぞれの使いどころ

名刺の標準サイズ以外にも、目的に合わせて様々なサイズを選ぶことができます。

  • 正方形(例:55×55mm)
    正方形(スクエア)は強いアイキャッチとなり、ショップカードやギフトカードに適しています。名刺のデザイン性を重視する場合に有効です。
  • 二つ折り(例:182×55mm → 91×55mmに折る)
    通常名刺の2倍の情報量を掲載できます。医療機関の診療時間や、サロンのメニュー、地図などを入れたい場合に最適です。

ただし、名刺サイズで特殊なサイズを選ぶ際は注意が必要です。これらのサイズは、相手の名刺入れに収まらず管理しにくい、または印刷コストが標準サイズより高くなる可能性があることを考慮しなければなりません。

名刺の用紙厚みと携行性のバランス

名刺の印象は、サイズだけでなく「厚み」にも大きく左右されます。

名刺用紙の厚みを示す単位として使う「kg」は、一定の大きさの紙を1,000枚重ねた時の重さ(連量)です。

  • 汎用的な厚み
    名刺用途では、180kg~220kg(紙の種類にもよりますが、約0.25mm~0.35mm程度)が一般的に選ばれます。これらは十分なコシがあり、名刺として扱いやすい厚みです。
  • 厚手のメリットとデメリット
    220kgを超える厚手の紙は、曲がりにくく高級感を演出できます。しかし、注意すべき点として、名刺が厚すぎると名刺入れに収納できる枚数が減り、束(たば)にした際にかさばるという側面もあります。

業種・シーン別のおすすめサイズ&設計

業種や名刺を渡すシーンによって、最適なサイズ設計は異なります。

  • 一般企業・ビジネスマン
    「91×55mm」の標準サイズを選びましょう。これは信頼性と管理のしやすさを最優先するためです。
  • 展示会・スタートアップ
    海外の参加者にも配る可能性がある場合、「85×55mm」のクレジットカードサイズを検討する価値があります。
  • 店舗(美容室・飲食店)
    「正方形サイズ」を選び、裏面をスタンプカードにしたり、皆様は「ミニサイズ」をショップカードとして2枚渡ししたりする運用も効果的です。
  • 医療機関・サロン
    「二つ折り」を選び、診療時間や予約情報、地図などを掲載すると、その名刺はお客様にとって実用的なツールになります。

名刺サイズに関する よくある質問(FAQ)

皆様から寄せられる名刺サイズに関する疑問について、お答えします。

名刺サイズの標準は?なぜ91×55mmなのですか?
日本の標準は「91mm × 55mm」(名刺4号)です。このサイズが選ばれた理由は、国内で流通する名刺入れの規格や、日本人の手の大きさ、携帯性など、実用面で最もバランスが良かったためと言われています。
海外向けに無難なサイズはありますか?
渡す国が明確なら、皆様はその国の標準(米国なら89×51mm、欧州なら85×55mm)に合わせるのが最善です。もし汎用性を持たせるなら、私たちは「85×55mm」のクレジットカードサイズを推奨します。これは財布のカードホルダーに収まりやすいためです。
QRコードは最低何mm必要ですか?
読み取り精度を保証するため、私たちは印刷するQRコードのサイズを最低でも「15mm角以上」で配置することを強く推奨します。
文字は何ポイント(pt)から読めますか?
印刷する書体にもよりますが、私たちは住所や電話番号などの本文情報を「9ポイント(pt)程度」を目安にすることを推奨します。皆様の氏名は、それより大きく目立たせるのが一般的です。
断裁ズレはどのくらい想定すべきですか?
印刷会社が細心の注意を払っても、紙の断裁時には「±1mm程度」のわずかなズレが生じる可能性があります。皆様はこのズレを見越して、安全余白(内側3mm)を守るデザイン設計が必要です。
画像解像度はどれくらい必要ですか?
名刺にロゴや写真を入れる場合、皆様はその画像データを「原寸(実際に印刷されるサイズ)で300dpi以上」の解像度で用意してください。解像度が低いと、印刷時に画像が粗く(ギザギザに)なってしまいます。

まとめ

名刺の「サイズ」について多角的に解説しました。

  • 日本の標準サイズは「91mm × 55mm」です。皆様はビジネス用途では、まずこのサイズを選びましょう。

  • 海外には、USサイズ(89×51mm)やEUサイズ(85×55mm)など、異なる規格が存在します。

  • 名刺デザインを入稿する際は、「塗り足し(外側3mm)」と「安全余白(内側3mm)」のルールを守ることが、きれいな印刷の鍵です。

  • 皆様は、業種や目的に合わせ、正方形や二つ折りなどのバリエーションサイズを選ぶことも可能です。

利用用途にあわせて適切な名刺サイズを選ぶことは、相手に情報を正確に伝え、スムーズなコミュニケーションを築くための第一歩です。

ライオン印刷
WRITER
ライオン印刷スタッフ
印刷業界10年以上の大ベテラン。お客様にご入稿いただいたデータのチェックや校正をはじめ、ONdesign(オンデザ)のデザインテンプレートを作成したり、X(@Lion_meishi)の中の人だったりとマルチなスタッフです。