名刺は大事なビジネスアイテム
現代のペーパーレス時代にあっても名刺文化は風化することがありません。もちろん、SNSの流行によって一時期は名刺を廃止してSNSのアカウントを互いに教えあおうという風潮が起こったこともあります。しかし、それも長くは続かず結局名刺を利用するのが今でも主流です。このように名刺でのやり取りをするのには色々なメリットがあり、なおかつそれが他の方法ではなかなか見いだせないためです。
まず、名刺というのはビジネスシーンで挨拶の際に互いに交換します。名刺の交換をするということは初対面同士であり、これからお互いのことを知っていく間柄の人たちです。それでいて商談をしたり契約をしたりという大事な場面であることも多くあります。そのような場面で、少しでも簡潔になおかつしっかりと自分のことをアピールできるアイテムが名刺なのです。
名刺の受け渡しの時に正しいマナーでやり取りができれば、それだけで好感度も上がりますし、名刺を見ながら軽く自己紹介やアイスブレーキングの時間にすることもできます。少しだけでも打ち解けて、気持ちが軽くなった状態で話が進められるとそれだけでも柔らかな空気で商談が進められます。
また、自分自身にとっても名刺を持つことは意味があります。名刺というものは会社から支給されるものであり、その会社の一員として認められた証しと言えます。そのため、自分自身の仕事の取り組み方にも気合が入りますし、会社の看板を背負っているという自覚も芽生えます。そうすれば仕事で社外の人と会う時にも会社の代表である自覚を持って仕事に取り組むことができ、しっかりと入念な準備ができたり緊張感を持った仕事ができたりという効果があります。
オリジナル名刺を作る
基本的には会社から支給される名刺を使うものですが、最近では印刷技術が進化してリーズナブルに名刺印刷をしてくれる業者が増えたことで、オリジナルの名刺を作成している人もいます。オリジナルのものというのは、完全に自由に作れるので、デザインも色も書く内容も全てを自分で決められます。そのため、世界にひとつだけの自己アピールのできるものが作れます。会社の名刺というのは所属するすべての人が使うものであるため、会社のブランドイメージを保つためにシンプルであり、あまり奇抜過ぎないものが使われます。しかし、自分だけのオリジナル名刺というのは、会社にとらわれず、自分を紹介するためのツールであるので自由に好きなものを組み込んで作ることができます。
もちろん、この名刺は会社の商談のような場面では用いません。社外のゴルフコンペであったり、飲み会であったりプライベートの用事であったりというような場面での使用が目的です。このような特定された場面で使用するものであっても、渡しておくとただの連絡先交換よりも相手の印象に残ることができるので、新しいビジネスチャンスを得ることができたり、人脈が広がったりという良いチャンスを作ることができるのです。
また、連絡先を交換する際にもメモ用紙や裏紙に連絡先を書いたり慌ててスマートフォンの赤外線送信をしたりせずに簡潔に連絡先を伝えられます。相手に対してスマートな印象が与えられるので、好印象を持ってもらうきっかけにもなります。オリジナル名刺というのは小さなことではありますが、自分にビジネスチャンスとして戻ってくるリターンが意外と大きなものなのです。
小ロットでも対応できる名刺印刷業者
オリジナル名刺を作成するとなると、気になるのがコストの面です。やはり、先行投資となるものですから作成にかかる費用は気になって当然です。しかし、実は最近では印刷技術が向上したことによって、名刺印刷にかかる費用も大幅にリーズナブルになっていますし、個人的な小ロットでも対応をしてもらうことができます。小ロットでの対応が可能ならば、最初に試験的に配布をして見て、その様子で追加印刷をかけたり、より反響のありそうなものに作り替えたりということもできますからチャレンジがしやすいです。
名刺作成となるとデザインや書く内容といったもので悩みそうに感じる人も多いものです。しかし、実際には名刺印刷の業者が色々なフォーマットやデザイン案、紙質パターンを持っているので、その中から選ぶこともできますし、必要に応じてアレンジを加えることもできます。サンプルもたくさん出ているので、それを参考に同じものを作成したりアレンジしたりして自分だけの名刺を作れます。
最近では自宅でも名刺作成ができるキットが販売されていたり、家庭用プリンターでも色々な印刷ができます。しかし、プロのレーザープリンターの仕上がりとは雲泥の差があります。印刷したものもにじまないですし文字が曲がることもありません。もちろん名刺も丁寧なカットがされています。ハンドメイドの良さもありますが、一応ビジネスのために配るものですから、きちんとしたものを使うべきです。多少割高になってもプロの名刺印刷業者に依頼をしてしっかりとしたものを作る方が効果が大きいです。