「自分でデザインした名刺を、いざ印刷!」そう思うと、なんだかワクワクする一方で、「ちゃんとできるかな?」「思ってたのと違ったらどうしよう…」って、ちょっぴり不安になることもありますよね。
大丈夫です! 名刺を印刷するときに知っておくと安心な基本的な流れや、よくある失敗、そしてそれを避けてきれいに仕上げるためのコツを、やさしく解説します。
名刺を印刷するって、どんな流れ?
名刺を印刷会社に頼むのは、初めてだと少し難しく感じるかもしれません。でも、基本の流れはとってもシンプルです。
名刺は、データを用意して印刷会社に送るのが基本の流れ
名刺を印刷するには、まずパソコンなどで作った「名刺のデザインデータ」を用意するのが最初のステップです。このデータが、印刷会社にとっての「設計図」になります。
デザインデータができたら、それをインターネット経由やメールで´ります。これが、名刺印刷の基本的な流れです。
名刺は「データ入稿」と呼ばれるステップでデータを送る
印刷会社にデザインデータを送ることを、印刷業界では「入稿(にゅうこう)」と呼びます。専門用語で難しそうに聞こえますが、要は「印刷するためのデータを渡す」という意味です。
ほとんどの印刷会社では、ウェブサイトに「入稿ガイド」や「データ作成ガイド」が載っているので、それを見ながら準備すると安心です。
名刺の印刷でありがちな“うっかりミス”とは?
名刺の印刷で「あれ?」と後悔する前に、よくある“うっかりミス”を知っておきましょう。これを知っておけば、同じ失敗を避けられます。
名刺の色が画面と違って見えてしまった
パソコンやスマホの画面で見たときはキレイな色だったのに、実際に名刺を印刷してみたら、「なんか色がくすんでる…」「思ってたのと違う色になっちゃった」という経験、ありませんか?
これは、画面で見る色と、印刷で使うインクの色とでは、色の表現方法が違うために起こります。画面は光で色を表現しますが、印刷はインクを混ぜて色を表現するんです。この違いが、色のズレの原因になることがあります。
名刺の文字やロゴが端で切れてしまった
名刺の端ギリギリに文字やロゴを配置していませんか? 印刷された名刺は、後で決まったサイズに切り落とされます。この「切る」という作業の時に、どうしても数ミリのズレが生じることがあるんです。
もし文字やロゴがフチぎりぎりに配置されていると、少しのズレで大切な情報が切れてしまい、読みにくくなったり、見た目が悪くなったりしてしまいます。
名刺のフォントが勝手に変わっていた
せっかくこだわった文字の形(フォント)でデザインしたのに、印刷された名刺を見たら「あれ?違う文字に変わってる…」なんてことも。
これは、あなたが名刺のデザインに使ったフォントが、印刷会社のパソコンに入っていない場合に起こります。印刷会社がデータを開いたときに、持っていないフォントだと、自動的に別の似たようなフォントに置き換えられてしまうことがあるんです。
名刺の納期を確認し忘れて焦ってしまった
名刺が必要な日まで、あまり時間がないのに「いつ届くんだろう…?」と焦ってしまった経験はありませんか?
印刷には、データの確認や印刷、加工、発送など、いくつかの工程があるため、思っているよりも時間がかかることがあります。特に、年末年始やお盆休みなどの時期は、印刷会社がお休みだったり、注文が混み合ったりして、通常よりも納期が長くなることもあります。
名刺をきれいに印刷してもらうためのチェックポイント
せっかく名刺を印刷するなら、きれいに仕上げたいですよね。前の章で紹介した「うっかりミス」を避けるために、印刷前に確認しておきたい大切なポイントをご紹介します。
名刺は「サイズ」や「余白(ふち)」を正しく設定する
まず、名刺の「サイズ」が正しいか確認しましょう。日本で一般的な名刺のサイズは「91mm × 55mm」です。これ以外のサイズにしたい場合は、印刷会社に伝えましょう。
ライオン印刷では「欧米サイズ・3号サイズ」などの、通常サイズ以外でよく使われるサイズや「スクエア・スリム」といった一風変わったサイズも商品としてご用意しています。その他のサイズについても「変形サイズ」としてご用意していますので、自由なサイズで名刺をご作成いただけます。
そして、特に大切なのが「余白(ふち)」です。名刺の端まで色をつけたい場合は、仕上がりサイズより少し外側まで色を伸ばしておく「塗り足し」という設定が必要です。これをしないと、切った時にフチに白い部分が残ってしまうことがあります。多くの印刷会社では、3mm程度の塗り足しを推奨しています。
名刺の文字やロゴは、端から少し内側に置くのが安心
大切な文字やロゴが切れてしまわないように、名刺の端から「少し内側」に配置するようにしましょう。これは「仕上がり線(安全線)の内側」などと呼ばれることもあります。
目安としては、フチから3mm~5mmくらい内側に情報を配置すると安心です。こうすることで、名刺が切れるときに多少のズレがあっても、情報が欠ける心配がなくなります。
名刺に使うフォントは「かたちに変える(アウトライン化)」のが安全
フォントが勝手に変わってしまうのを防ぐために、「アウトライン化」という作業を行いましょう。これは、デザインソフトの機能で、文字を「線と点の集まりである図形」に変えることです。
こうすることで、印刷会社に同じフォントがなくても、あなたの意図した文字の形で印刷してもらえます。ただし、アウトライン化した文字は後から修正できなくなるので、必ずアウトライン化する前のデータも別に保存しておくようにしてくださいね。
名刺の色は「CMYK」という印刷向けの設定にしておくと◎
パソコンの画面で見る色と、印刷された色とのズレを最小限にするために、デザインデータの色設定を「CMYK(シーエムワイケー)」にしておきましょう。
パソコンの画面は「RGB(アールジービー)」という光の色で表現されていますが、印刷はシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4つのインクで色を表現するCMYK方式が使われます。デザインソフトでCMYK設定にすることで、印刷した時の色のズレを減らせますよ。
名刺にちょっと手を加えると、印象アップ!
基本を押さえたら、次は名刺にちょっとした工夫を加えて、もっと魅力的にしてみませんか? 少し手を加えるだけで、名刺の印象がぐっとアップしますよ!
名刺の片面はカラーにして、裏面はモノクロにするとコストも見た目も◎
「名刺をカラーにしたいけど、両面カラーだと予算が心配…」そんな時は、名刺の片面をカラー、裏面をモノクロにするのがおすすめです。
こうすることで、コストを抑えつつ、カラー面であなたの個性をアピールし、モノクロ面で必要な情報をシンプルに伝えることができます。見た目のバランスも良く、賢い選択と言えるでしょう。
名刺の角を丸くする加工で、やわらかい印象に
一般的な名刺は角が直角ですが、名刺の角を丸くする加工も人気です。
角丸にすると、名刺全体がやわらかく、親しみやすい印象になります。また、受け取ったときに指に当たる感触も良く、手に馴染みやすいと感じる人もいます。特に、女性の方や、優しい印象を与えたい方におすすめの加工です。
ライオン印刷の角丸加工は名刺一箱につき330円(税込み)からとお手軽価格ですので気軽に試していただけます!
名刺に箔押しやエンボス(凹凸)を加えると特別感が出せる
「もっと特別感を出したい!」という方には、箔押し(はくおし)やエンボス(凹凸)加工もおすすめです。
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- 箔押し加工
- 名刺の一部に、金や銀などのキラキラした「箔」を熱で圧着する加工です。会社のロゴマークや名前などに使うと、光沢が出て高級感や特別感がぐっと増します。
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- エンボス(凹凸)加工
- 名刺の文字やロゴを、紙の表面から浮き上がらせたり(デボス加工でへこませたり)して、立体感を出す加工です。触ったときに凹凸を感じるので、記憶に残りやすく、さりげないおしゃれ感を演出できます。
これらの加工は少し費用がかかりますが、名刺に独自の魅力を加え、相手に強い印象を残すことができます。
用紙選びも印象アップの重要ポイント
明らかに見た目が変わる加工はもちろん、印刷する用紙によっても「白度の高いものは清潔感を与える」「やや黄色がかったものは温かみを与える」など、印象は大きく変わってきます。
また用紙の素材によっても印象は大きく変わるため実は結構大事なポイントですので、用紙選びもしっかり吟味したいところです。
ライオン印刷の用紙はなんと脅威の40種類以上!業界最多水準ですのでお気に入りの用紙が見つかるはずです。
名刺印刷をお願いする会社、どう選べばいい?
いざ名刺を印刷するぞ!となっても、たくさんの印刷会社の中からどこを選べばいいか迷いますよね。初心者さんでも安心して頼める会社の選び方をご紹介します。
名刺をネットで注文できる印刷会社は、初心者にもやさしい
最近は、インターネットで簡単に名刺を注文できる印刷会社がたくさんあります。これらの会社は、専門知識がなくてもスムーズに注文できるよう、ウェブサイトの操作が分かりやすく作られていることが多いです。
また、デザインテンプレートが豊富に用意されていたり、データ入稿のガイドが充実していたりするので、初めて名刺を印刷する方でも安心して利用できます。自宅や職場で、自分の都合の良い時に注文できるのも大きなメリットですね。
名刺を少ない枚数から作れる会社なら、お試しにもぴったり
「まずは少しだけ作ってみたい」「試しにどんな仕上がりになるか確認したい」という場合は、少ない枚数から注文できる印刷会社を選ぶのがおすすめです。
数百枚単位からしか受け付けていない会社もありますが、数十枚から注文できる会社もあります。これなら、気軽に試すことができますし、もし「やっぱりデザインを変えたいな」と思っても、大きな損になりません。
ライオン印刷では最小20枚から作れる小ロット販売も行っており、初回のキャンペーンを併用すれば実質無料というサービスも行っていますのでぜひご利用ください。
名刺の相談ができるサポートがある会社だと、もっと安心!
印刷に関する専門知識がないと、データ作成や注文方法で「これで合ってるのかな?」と不安になることがあります。そんな時に心強いのが、電話やメールで相談できるサポート体制が整っている印刷会社です。
親身になって相談に乗ってくれたり、データに不備があった場合に丁寧に教えてくれたりする会社だと、最後まで安心して名刺作りを進められます。特に初心者の方は、このようなサポートがある会社を選ぶと、ぐっと安心感が増しますよ。
まとめ|名刺の印刷は、ちょっとした準備と確認でうまくいく!
今回は、名刺を印刷する際の基本的な流れと、失敗を避けるためのコツについてお伝えしました。
名刺の印刷は、難しそうに見えても、「データ作成の基本を押さえ」「印刷前にいくつかのポイントを確認する」というちょっとした準備をするだけで、グッと失敗が減らせます。
また、上述の各種加工など、ちょっとした工夫を加えるだけで、あなたの名刺は「ただの情報が載った紙」から、「相手に強い印象を残す特別なツール」へと変わります。「どう見せたいか」を意識した工夫が、名刺の印象を大きく変えるんです。
名刺づくりに慣れていない方も、今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください!