1. 名刺印刷のライオン印刷
  2. ライオンのつぶやき
  3. QRコード入り名刺の作り方と活用メリット

QRコード入り名刺の作り方と活用メリット

column
投稿日: 2020年4月10日
更新日: 2025年11月10日
QRコード入り名刺の作り方と活用メリット

昨今のビジネスシーンでは、紙媒体とデジタル情報を繋ぐツールとして、QRコード入り名刺が急速に普及しています。

印刷の専門家が、QRコード入り名刺の作り方から、その効果的な活用メリット、名刺デザインのポイントまでを網羅的に解説します。

なぜQRコード入りの名刺が注目されているのか

QRコード入り名刺が多くのビジネスパーソンから注目を集めるのには、明確な理由があります。

それは、従来の紙の名刺が持つ課題を解決し、コミュニケーションをより円滑にする力を持っているからです。

スマホでQRコードを読み込み取るだけで簡単に情報を共有できる

最大のメリットは、スマートフォンで読み取るだけで、ウェブサイトやSNSなどのデジタル情報へ瞬時にアクセスできる点です。

相手は、URLを手入力する手間なく、簡単に関連情報にアクセスできます。この手軽さは、名刺交換後の関係構築において大きなアドバンテージとなります。

名刺の情報量をシンプルにできる

従来の名刺では、多くの情報を伝えようとすると、どうしても文字が多くなり、名刺デザインが窮屈になりがちでした。

しかし、QRコードを活用すれば、詳細なプロフィールや多数のSNSアカウント情報などをQRコードのリンク先に集約できます。

その結果、名刺の紙面は、氏名や会社名など必要最小限の情報に絞ることができ、洗練されたシンプルな名刺デザインを保つことが可能になります。

他社との差別化やオリジナリティを出しやすい

QRコードは、ただの機能的なパーツではありません。デザインの一部として効果的に取り入れることで、名刺全体のオリジナリティを高めることができます。

QRコードを名刺に掲載していること自体が、ITリテラシーの高さや、新しい情報発信への積極的な姿勢を相手に伝えるメッセージとなり、他者との差別化に繋がります。

名刺に入れられるQRコードの活用例

QRコードには、さまざまな情報を組み込むことができます。一般的なURL情報以外にも便利な使い方もあるのでぜひご一読ください。

上記を含め、会社や個人のビジネスチャンスを広げる具体的な活用例をいくつかご紹介します。

ホームページやSNSへのリンク

これは最も一般的な活用方法です。

自社の公式ホームページや、X(旧Twitter)、Instagram、FacebookといったSNSアカウントへのリンクをQRコードに設定できます。これにより、名刺交換をした相手に、事業内容や日々の活動を継続的に見てもらうきっかけを作れます。

プロフィールやポートフォリオの共有

特にクリエイターやフリーランスの方にとって、QRコードは強力な営業ツールになります。

ご自身の詳細な経歴をまとめたプロフィールページや、これまでの実績を掲載したポートフォリオサイトへリンクさせることで、名刺だけでは伝えきれない専門性やスキルを効果的にアピールできます。

LINE公式アカウントやメールアドレスの登録用QRコード

QRコードは、特定の操作を促すことも可能です。

例えば、ビジネス用LINE公式アカウントの友だち追加画面や、メーラーが起動して宛先が自動入力されるリンクを設定できます。これにより、相手はスムーズに連絡先を登録でき、その後のコミュニケーションが円滑に進みます。

地図やアクセス情報へのリンク

店舗やオフィスへの来訪を促したい場合、Googleマップなどの地図情報へリンクするQRコードが非常に便利です。

相手は、QRコードを読み取るだけで、現在地からのルートをすぐに検索できます。これは、展示会やイベントのブース案内状としても有効な活用方法です。

QRコード入り名刺のデザインポイント

QRコードを名刺に入れる際は、機能性を損なわず、デザイン性も高めるためのいくつかのポイントがあります。

QRコードの配置場所と大きさ

QRコードは、小さすぎるとスマートフォンで読み取れない可能性があります。印刷会社は、一般的に一辺が15mm~20mm程度のサイズを推奨しています。

配置場所は、名刺の角や、余白が確保できる場所が適しています。断裁時にQRコードの一部が切れてしまわないよう、仕上がり位置から最低でも3mm以上内側に配置することが重要です。

名刺デザインとのバランスの取り方

QRコードをデザインの一部として自然に溶け込ませることが、おしゃれに見せるコツです。

QRコードを単に空いているスペースに置くのではなく、ロゴや文字など他の要素と整列させたり、関連する情報の近くに配置したりすることで、全体のデザインに統一感を持たせることができます。

カラーQRコード・ロゴ入りQRの活用

最近のQRコード生成ツールでは、色を変更したり、中央にロゴを配置したりできるものがあります。

会社のブランドカラーをQRコードに反映させることで、よりオリジナリティの高い名刺を作成できます。ただし、背景色と描画色のコントラストが低いと読み取り精度が落ちるため、名刺と印刷する色の組み合わせに注意が必要です。

QRコードのスキャンのしやすさを保つ工夫

QRコードの周りには、必ず「クワイエットゾーン」と呼ばれる余白を設けてください。この余白がないと、周囲のデザインと干渉してしまい、カメラがQRコードを正しく認識できない原因となります。

また、光沢の強い用紙の場合、照明の反射で読み取りにくくなることがあるため、その点も考慮すると良いでしょう。

QRコード付き名刺を作る方法

実際にQRコード付きの名刺を作成するための具体的なステップを解説します。

無料のQRコード生成ツールを使う

インターネット上には、URLやテキスト情報を入力するだけで、無料でQRコードの画像を作成してくれるウェブサイトが多数存在します。

そこで生成したQRコードを、高解像度のPNGファイルなどで保存し、ご自身で作成した名刺データに配置して入稿することができます。

名刺のデザイン依頼と一緒にQRを組み込む方法

名刺デザインに自信がない場合や、より高品質な仕上がりを求める場合は、プロのデザイナーに依頼する方法がおすすめです。

QRコードにしたいURLや情報をお伝えすることで、デザイナーが全体のバランスを考慮しながら、最適の形でQRコードをデザインに組み込みます。

印刷会社のテンプレートを利用する

私たちライオン印刷が提供する「オンデザ」に、作成したQRコードを配置できる機能が搭載されております。

入力した文字情報をQRコード化してデザインに組み込むので、わざわざ画像を用意しなくてもツール上で簡単にQRコードが付いた名刺をご作成いただけます。

QRコード入り名刺を利用する際の注意点

便利なQRコードですが、名刺などで活用する上でいくつか注意すべき点があります。トラブルを避け、効果を最大化するためにご確認ください。

リンク先の内容を常に最新に保つ

QRコードは、一度印刷してしまうとリンク先を変更することができません。

そのため、リンク先のウェブページがなくなったり、情報が古くなったりしないよう、常に内容を最新の状態に保つ管理が必要です。

長すぎるURLは短縮してからQR化する

非常に長いURLをQRコードに変換すると、コードのドットが細かくなりすぎて、読み取り精度が低下する原因になります。

長いURLを利用する場合は、URL短縮サービスなどでリンク先のURLを短くしてからQRコードを生成することをお勧めします。

スキャンできないトラブルを避ける方法

名刺のデザインの項目でも触れましたが、サイズが小さすぎる、コントラストが低い、余白がないといった理由で、QRコードがスキャンできないトラブルが発生することがあります。

大量に印刷を発注する前に、必ずご自身で作成したQRコードを紙に印刷し、複数のスマートフォンで問題なく読み取れるかテストすることが重要です。

まとめ:QRコードを活用して名刺にもっと伝わる情報を

QRコードで名刺の活用範囲が広がる

QRコードは、限られた名刺の紙面という制約を超えて、事業内容など渡す相手に豊富な情報を相手に届けることを可能にします。

この小さな正方形は、名刺を、単なる連絡先カードから、多機能なマーケティングツールへと進化させてくれます。

デザインと機能を両立させるのがポイント

QRコード入り名刺で成功する秘訣は、その機能性を最大限に引き出しつつ、名刺全体のデザイン性を損なわないことが重要です。

渡した名刺1枚でビジネスチャンスを広げることができる可能性があります。

ライオン印刷
WRITER
ライオン印刷スタッフ
印刷業界10年以上の大ベテラン。お客様にご入稿いただいたデータのチェックや校正をはじめ、ONdesign(オンデザ)のデザインテンプレートを作成したり、X(@Lion_meishi)の中の人だったりとマルチなスタッフです。