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名刺印刷会社の『受注から発送までの流れ』

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名刺印刷会社の『受注から発送までの流れ』

名刺を用意する場合は通常、印刷会社に依頼することになります。印刷会社には種類があり、主に名刺だけを印刷している専門会社と、ポスターやタペストリー、フライヤーなどのあらゆる印刷物を取り扱っている印刷会社にわけられます。あるいは、名刺のデザインから発送まで一括で行う印刷会社も存在します。このような印刷会社は、どのような流れで注文を受け、発送しているのでしょうか。ここでは、その流れについて紹介していきます。

発送までの一連の流れ

ここではまず、どのような流れで印刷会社が名刺を印刷しているのかを順に追っていきます。

1.受注から入稿まで

現在の名刺印刷は、デザインのデータを使用して印刷するのが一般的です。そのため印刷会社が受け付けるのは、データ入稿のみのところが多数です。

注文は基本的にいつでも受け付けますが、ある一定の時刻を過ぎると翌日受け付けの扱いになる場合があります。そのため、できるだけ早く納品して欲しいのであれば、印刷会社が定めている時刻より前に注文する必要があります。

データ入稿の際、印刷会社によって受け付けているデータの形式が異なります。Adobe Illustratorで作成したデータのみを受け付けているところもあれば、Photoshopデータのみを受け付けているところ、JPEGやBMPなどさまざまな型式に対応しているところなど印刷会社によってさまざまです。事前によく確認しておきましょう。

データ入稿の方法もさまざまです。印刷会社のウェブサイトの入稿フォームからアップロードする方法、メールにて添付する方法、ファイル転送サービスを利用する方法などがあり、多くの印刷会社では複数の方法が可能となっています。

2.内容チェック

名刺作成を受注したら、印刷会社は入稿してもらったデータをチェックします。入稿データに不備があった場合は、正しく印刷されない可能性があるからです。

入稿データの不備には、例えば上記にもあるように“データの形式が違う”というものが挙げられます。制作側のパソコンと印刷会社のパソコンの環境が違った場合、デザインの位置がずれるなどの不具合を起こす可能性があるのです。また、データの形式が合っていてもデータ内容に“注文サイズとデータサイズが合っていない”、“フォントがアウトライン化されていない”なども考えられます。こういった不備があるとやはり印刷に不具合が出る可能性があるので、そのような場合は再入稿という形になります。再入稿となった場合はその他のクライアントの印刷を優先することになるので、納期が後ろにずれる可能性があります。

3.制作、発送

内容チェックがOKであれば、クライアントへ注文確定のメールを送り、印刷に入ります。このときに発送予定日を連絡することが多くありますが、連絡のタイミングは印刷会社により異なります。納期を知りたい場合は、もちろん確認することができます。

印刷がつつがなく完了すると、発送となります。印刷から発送までの時間は、名刺を加工するかしないか、その加工の種類がどのようなものかにより異なります。印刷会社によっても納品スピードは変わってきますので、事前に確認しておくことが大切です。できるだけ早く名刺が欲しい場合は、即日納品が可能な印刷会社もあるので、そこへ発注するようにしましょう。

デザインについて

以上は、印刷のみを行う印刷会社の発送までの流れです。ほかに、デザインも一括で受注している印刷会社もあります。全てを一括で任せたいのであれば、デザインも行っている印刷会社へ名刺作成を依頼しましょう。

とはいえ、デザインも行ってくれる印刷会社が必ずしもよいというわけではありません。デザインを専門に行っている会社へ名刺デザインを依頼した方がよいデザイン的に名刺となる場合もありますし、個人で活動しているクリエイターに依頼したり、自社でデザインを作成したりなどの名刺作成方法もあります。さまざまな条件から自社に合った注文方法を決定することが大切です。

印刷会社の加工例

名刺は大きく分けて、加工なしで印刷するパターンと加工ありで印刷するパターンがあります。加工なしの場合は納品が早く、安価で大量の名刺を印刷できるというメリットがあります。一方、加工ありの場合は印象的で他社との差がつく名刺を作ることができます。

加工には、実にさまざまな種類があります。簡単なものでは、角を丸く裁断して折れ曲がりを防止できる加工、点字を入れる加工、PPなどがあります。PPには、ツヤを出して美しい光沢を作り出すグロスPP加工、ツヤを消して優しい質感を実現できるマットPP加工などがあります。

特殊なものでは、荘厳な印象などを作ることができる箔押し、文字や絵柄などを浮き上がらせることができるエンボス加工などがあります。こういった特殊加工を行うと納品は1週間前後伸びますが、オリジナリティのある名刺に仕上げることができます。

特徴を知って注文

以上が、印刷会社が行っていることの概要です。細かいところは印刷会社によって異なりますが、おおむね上記のような流れで受注・発送しています。わからない部分は印刷会社へしっかり確認し、よい名刺を作りましょう。

ライオン印刷
WRITER
ライオン印刷スタッフ
印刷業界10年以上の大ベテラン。お客様にご入稿いただいたデータのチェックや校正をはじめ、ONdesign(オンデザ)のデザインテンプレートを作成したり、X(@Lion_meishi)の中の人だったりとマルチなスタッフです。